• テキストサイズ

黒バス triangleー青春はあっというまっ!

第61章 運命の日*茶倉



ーーーーーーーーーーー

(これは戻ってきた記憶?)

私が寝ている間の桜花の記憶。

あの事故で、私が入院しているときのものだろう。

『そんな…まさかっ!』

お母さんの驚きと悲しみが混じった声。

『…本当だ。』

今度はお父さん。
忙しいのにお見舞い、来てくれてたんだ。

『これは、優には言えないわね…』

『ああ。』

(何の話?)

隠し事、かな?

『まさか、亡くなったなんて…』

(!?)





……話が繋がってきた。


私が事故現場で見た花瓶と花。

思い出してはならない記憶。

そして、

亡くなった誰か。







(あの人は…死んでしまったというの…?)


私の命の恩人。
私に生き甲斐となる言葉を伝えてくれた人。

夢の中のはずなのに血の気が引く。


(私のせいで…あの人は……!)



ただただ絶望しか無かった。
/ 505ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp