第7章 再会*高尾
「じゃあ、みんな別室に移動するわよー!」
ゾロゾロと出て行って、体育館の人口密度は一気に下がる。
…こん中から1人なのかよ。
「先輩!テストってどんな奴なんですか?」
オレが先輩たちに聞いてみると、先輩たちも首を振った。
「知りたいのか?」
その声に振り返ると後ろには監督がいた。
一枚の紙を持っている。
「監督!それ、なんすか?」
宮地さんが聞くと、監督はなにも言わず持っていた紙を渡した。
オレたちはその紙をのぞき込む。
「…なんだよ、この問題!?」
「出来るわけねぇだろ、これ!」
みんなが思い思いに感想を述べるが、全部無理という感想だった。
(こんなの出来るかよ…)
誰もうからねぇんじゃないか?
だかやや遅れて紙を見た真ちゃんの口からこぼれた呟きをオレは聞き逃さなかった。
「………茶倉なら全部出来るはずなのだよ。」