第46章 変な奴*火神
「オレだけ別メニューってどういうことだよ!?です!」
「だから、あんたの武器は跳躍力なの!でも…いや、だから足を鍛える必要があるの!」
その後、「じゃ行ってらっしゃい!」という監督の笑顔で送り出され、今ここにいる。
(なんでオレだけ、外なんだよ…!)
体育館からコンビニを往復。
砂浜を走りながら。
(しかも一本ずつ買ってるせいで、目立っちまってるじゃねぇか!)
暑さと疲れで、無性にイライラする。
そんな中、オレの目にはあいつが映った。
(…あれって秀徳の…)
先輩たちが天使と呼んでいる奴だ。