第45章 波乱の幕開け*茶倉
目の前に広がるのは、青い空。そして青い海。
「海だぁー!!」
興奮した私は思わず叫んでいた。
「優ったら…もう、可愛いんだからっ!」
「だって、海なんてめったに来ないんですもん!テンションだって上がりますよ!紅子先輩は?」
「上がってるわよ!優の水着が楽しみで!」
…水着?
「……忘れてた……!」
「えっ?海で?海なのに!?」
「だって海っていったら、花火かなぁって…」
「私の楽しみがぁ!」
紅子先輩がふらつく。
ごめんなさい……
「お前ら、何してるんだ!行くぞ!」
「はい!」
キャプテンに呼ばれ、宿に向かった。