第38章 試合の行方*茶倉
強いなぁ。やっぱり。
それに比べて私は…
「茶倉…?泣いているのか?」
「ふぇ?」
いつの間にか泣いていた。涙は雨と一つになりそのまま流れ落ちていく。
「ご、ごめん!私が泣くなんて…」
「いや。その涙が見られてよかったかもしれないのだよ。…二度とその涙を見ないために勝とうと思えるからな。」
「…プッ。なにそれ~!」
力になるならもっと泣こっかなぁ~?
それで
勝ったら思い切り笑おう。
みんなで。
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「やっと来た!」
私達が戻ると和くんが待っていた。
他の人は帰ってしまったらしい。
結構遅いもんね。
(おなかも減っちゃったし。)
…そうだ。
「ねぇ。お好み焼き、食べに行こっ!」