第6章 再会*緑間
「やっぱり気づいてなかったんだね~。私は結構前から知ってたのにー!」
(えっ?)
まさか俺を追って…?
でもその思いは儚く消える。
「入学式の時、挨拶してたでしょ?私、真くんと一緒で嬉しかったんだ~!」
期待とは違う言葉だったが、その言葉は俺の心を温かくさせた。
「…会えて良かったのだよ。またお前に支えられるな…」
そこで茶倉は不安げな顔を浮かべた。
「1人だけなんでしょ?大丈夫かなぁ?」
そんな顔も可愛らしいと思った。
「大丈夫なのだよ!…お前はもっと自分を信じるべきだ。…それに、今日魚座は一位なのだよ!」
「ふふっ。じゃあ大丈夫だね!…ありがと、真くん。」
茶倉は笑っているときが一番なのだよ。