第34章 迷子…です…。*茶倉
「なんでここに!?」
「いや、それオレの台詞だから!優ちゃんがいないから、探してたんだよ!」
「あっ…ごめんなさい…!」
(探してくれたんだ…!)
迷惑かけてるんだけど、なんかちょっと嬉しい。
「で、優ちゃんなんでここに?…まさか誠凛のやつらに!?」
「違うよ~!助けてもらったの!」
「本当か?」
まだ疑ってるみたい。
「本当だよ。楽しかった。」
ちょっと待て?探してくれてたのに私はのんびり話してたってひどくないかっ?
「ならいいけど…早く戻らないと怒られるぞ。」
和くんは気にしてないみたい。
「うん。…ありがとうございました、みなさん!これよければどうぞ!」
バックからタッパーを取り出し渡して、和くんと出た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「なんだ、それ?」
優からもらったタッパーを開けると…
そこにはきらきらと輝くレモンの蜂蜜漬けが入っていた。
全員が思った。
(((俺達を助けてくれた…!)))
その後、優は誠凛のメンバーにこう呼ばれる。
『天使』と。