第34章 迷子…です…。*茶倉
ーーーーーーーーーーーーーー
朝のことをはっきりと思い出す。
「だって…あんなメール打っといて、恥ずかしいよ…次会うのは試合とか言っといて…」
もう会っちゃってるし!
試合始まってもないのに!
「ボクは何となくこんなことになる気がしました。」
「え、なんで!?」
「茶倉さんの方向音痴さはすごいですから…」
「そ、そんなにひどいのー!?」
私は叫んだ。
「はい。」
「肯定された!?」
そんなにだったんだ…
知らなかったよ…!
「まあ、それが茶倉さ…『バンッ!』
突然響くドアの音。
えっ?
「優ちゃん、見つけた…!」
ええっ!?
「和くん!?」