第32章 インターハイ!*高尾
「いやー余裕だな☆」
数十点差がついていて、レギュラーは温存している状態。
「油断するな、高尾。」
「とかいって真ちゃんこそベンチでのんびりしてんじゃねーかよ!」
「ほら、2人とも集中しなきゃだよ!」
優ちゃんは試合から目を離さず、こちらに話しかける。
「そうだ、集中するのだよ。」
「いや、真ちゃんもだろっ!」
「オレは真剣に見ていたのだよ。」
「その割に爪気にしてんだろっ!」
「…っ!なぜわかった!?」
「いや、わかりやすすぎるから!」
バレバレだっつぅの。
真ちゃん相変わらずおもしれぇ。
「もう、2人とも静かにするのだよ!会話まで覚えちゃうじゃんっ!」
2人で話していたら、すかさず優ちゃんに怒られる。
「悪い!…………」
そこからは真剣に見ました。