第28章 涙の彼女は散りゆく桜のように…*高尾
「…和くん?//」
「そんなこと言うなよ。」
「えっ?」
「誰の力にもなれてない!?そんなわけないだろ!みんな優ちゃんに支えられてるんだぜ!」
「…そんな…こと、」
ないって言葉を遮る。
「いや、ある!少なくともオレは支えられてる!」
「…!」
驚きの目でこちらを見上げる。
「だから、優ちゃんが辛いときは支えたい!…もっと頼ってくれていいんだぜ。」
「…っ!和くんっ!……うっ、うわぁぁぁぁっ!」
何かが切れたみたいに優ちゃんはオレの腕の中で思い切り泣き出した。
そっと頭をなでてやる。
理由はわからなくても、
お前を支えたい。
お前を守りたいんだっ!