第25章 ようこそ、お客様*緑間
「お待たせしましたッス。」
そこには俺達とおなじような服を着たあいつらが立っていた。
客からは、わぁぁっと感嘆の息が漏れる。
「むっくんも、サイズぴったりだね。」
確かに紫原サイズの服などそうそうない。
「紅子先輩?…最初っからこうするつもりだったんじゃないですか…?」
「ご想像にお任せってことで!…ねぇあんたたち!新しいスケット来たから、休んでいいわよ。」
質問を受け流し、先輩たちに声をかける。
「休憩でいいのか?」
「やっとかよ…つーか、誰?」
まあ、確かに。
「優とおなじ中学校の人たち!……そして、優を付け狙う奴ら(ボソッ」
「まあいいや、変わってくれるって言うんだったらな。…おいお前たち!ちゃんとやらないと…轢くぞ?」
…全員、相変わらずなのだよ。