第24章 姫君降臨!?*高尾
「優っちは俺のものッス~!」
「黄瀬ちーん、なに言ってんの~?」
「てめぇら、離せよ。」
「そういう大輝こそ離したらどうだ?」
「そうです。茶倉さんも困ってます。」
わーわーギャーギャーと騒がれ、男たちに引っ張られ…
騒ぎの中心にいる優ちゃんは困ったように笑っていた。
なんか、あん時と同じだ。
部活の勧誘の時。
出会ったときと…
あの時もきっと笑っていたのだろう。
いつも笑顔だもんな。
そう思っていたのだか、今日は様子が違っていた。
さっきまで、笑顔だったのに…
なんかだんだん真顔に…
あれ?黒いオーラまで見えだした…!?
「おい!おい、真ちゃん!」
「!な、なんなのだよ!」
「『なんなのだよ!』じゃねぇだろ!優ちゃんの様子、変じゃねえか…?」
「…!まずいのだよ…!お前ら今すぐ離れろっ!」
はっ?どういうことだ?