第21章 大切なもの*青峰
「送らなくていいのか?」
食事も終わり夕方になった。
「うん。文化祭のことで先輩から呼ばれたから学校行かなきゃ。じゃあね!」
「待てよ。」
帰ろうとする優を後ろから抱きしめる。
「大くん!?///」
(俺はなにがしたいんだ?)
自分にもわからない。
「…悪ぃ。」
それだけ言って離した。
「大くん…?なんかあった?」
「なんもねぇよ!…文化祭、さつきと行くから。」
わからないけど少しでも優の近くにいたい。
「うん、楽しみにしてて!」
あいつの気持ちはわからない。
だけどやっぱり俺だけのものになって欲しいんだ。