第18章 不幸中の幸い*緑間
ー部活の時。
橘さんに事情を話したところ、
「…わかった。今日だけだからね…!」
睨まれたものの茶倉についていてもらう許可をもらった。
(今日のわがまま三回分も使った。)
部活が始まって少しした時、茶倉が言いづらそうに口を開いた。
「ごめんなさい。真くん…部活のノート忘れちゃって…取りに行っていい?」
まあそれくらいの間ならなにも起こらないだろう。
しかも必要なものだ。
「ああ。気をつけるのだよ。」
「ありがとう!」
ニコッと笑うと、小走りに体育館を出て行った。
…この間に不幸は起こった。