"元"は夢を追いかける【HUNTER×HUNTER】
第2章 1章-夢は夢のまま
「なにするんですか。私、女の子なのに顔に傷なんて残ったらお嫁に行けなくなっちゃいますけど?」
『そうなったら僕がもらってあげるよ❤︎』
ヒソカさんの友達が私に飛ばしてきたものにはちゃんと念がこもっていて、避けてなかったらっと考えるとぞくっとしたものが背中を駆け上がる
こうなったらもう一般人のフリなんてしてられないちょっとブランクはあるけどまだ動けるはず
3人だけの店内で前後左右から飛び出す攻撃を避け続ける
ヒソカさんが足場にしてる机、今さっき私が片付けたばかりなんですけど。
あ、美人さんが捕まってるカーテン特注なんだよ!!
大事にしてるものが片っ端から汚されていくのを見てたら涙がでそう
『あの!ここらへんでやめにしません?こんなことしてもなんの利益も得られない気がするんですが』
「僕には君を捕まえるだけでも大きな利益になる♦︎」
『一体どんな利益になるっていうんですか?誰かに頼まれたとか?』
「が大人しく捕まってくれたら教えてあげる❤︎」
『ケチですねッ!』
ちょっと余裕をこいてヒソカさんと話をし過ぎたから腹部へ飛んできた美人さんの蹴りに気づくのが少し遅れた
とっさに堅で防御ができた自分が素晴らしいと思う
まともに受けてたら確実に内蔵が悲惨なことになってるところだった
『うっ。っーーーーー』
それでもやっぱり最近、念を使ってなかったからか防御力がなかった。
あまりの痛さにその場に蹲る
これは肋何本かいったんじゃない?
「なんだ、念も使えるんだ」
「流石に体術だけで旅団に居続けられないだろうしね♣︎」
痛みで蹲る私を見下ろしてる2人の会話
旅団にいたことを知ってるってことは賞金首を狙ってるやつの依頼とか?
いや、この人達が賞金首ハンターの可能性もあるし…
どちらにしろこの人達あいてに勝てる気がきしない。なら、逃げないと。
腹痛を抑えてなんとか立ち上がってはみるけどふらふらと動きがぎこちない