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"元"は夢を追いかける【HUNTER×HUNTER】

第2章 1章-夢は夢のまま





太陽も傾いてきたころには人数も少なくなってくる

みんな家に帰って晩ご飯にでもするのかな


次々と人が帰っていく中昼間から全く動かない2人組

ヒソカさんと黒髪さん。


怪しいなとは思うけどお客様を追い出すなんてことはできないし、特に何かしているわけでもないし、ほっておくのが一番いいんだと思う


『ありがとうございました!』


また1人、お会計を済ませて店を出ていった

これで残るはあの2人のみ

さっきまで使われてた机を綺麗にしてコップやらお皿やらを両手にもつ



「❤︎ちょっといいかな?」

『はーい!少々お待ちくださいね』


最初にオーダーをとって以来初めて呼ばれた

さっさと食器を片付け早足で奥の席までいく

あと少しというところで彼らは禍々しいオーラをぶつけてきた

やばい、一般人ってどれくらいのオーラで気絶するんだっけ?

これくらいなら腰抜けるぐらいの反応でいいの?

コンマ数秒の期間がとてつもなく長く感じて最終的にヘタリとその場にしゃがみこんだ


「どうしたの?大丈夫?」


よくもまぁ、そんなことがいえるよ。

もし私が本当の一般人だったどうするつもりだったのさ

そこまで考えてやっとわかった

この人達私が能力者じゃないか疑ってる?


『ごめんなさい。…なんか、腰抜けちゃって。疲れてるのかな?』


あははっと笑って誤魔化してみるけど放たれたオーラは出しっぱなし

いつまでこの状態を続ければいいんだろう


「ねぇ、本当にこの子であってるわけ?オーラあてるだけで立てなくなってるじゃん」

「あってるよ❤︎絶対にこの子だって」



"あってる"

その言葉に思わずびくりと肩が動いた

私を……探してる?

だったらはやくここからできるだけ遠くに行かないと危ないかもしれない



『あの、今日はちょっと体調悪いらしいのでこれで閉店にしますね。すみません。』

「大丈夫。その必要はないよ❤︎」



ヒソカさんの声とほぼ同時に何かが私に向かってとんできた

完璧に避けたはずなのに頬からたらりと血がながれる

あーあ、約2年半も動いてなかったから鈍ってるな。



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