• テキストサイズ

アイナナ~当たり前すぎる日常〜

第3章 家族〔陸&天〕




ずっと前に見た、治療を頑張った陸を撫でる天。
何年も経った今、こうして再び見ることが出来た。



「……弥澪、やっぱりどこか痛いの?」



再び溢れた涙に陸が尋ねてきた。
天は私の涙のわけを理解しているようで、そんな陸にそっと耳打ちをした。


すると二人はそれぞれベットの両脇に回り、同時に私を抱きしめていた。

陸は離さないように力強く、天は守るように優しく。
それぞれの思いがひしひしと伝わってくる。



「大丈夫!オレはいつだって笑顔でいられるから!」

「君の望むものをあげられるかは分からない。でも、ボクは君に笑顔でいてほしい」





「「大好きだよ」」





たったその一言が、私の涙を呼び寄せた。

今回何が解決したのかよく分からない。
でも、二人の温もりが苦しいほどに愛おしくて。



「私も……大好きだよ……陸、天」



このままずっと三人で生き続けていたいと、そう強く願ってしまうのだった。


〜終わり〜

/ 101ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp