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落ちる、

第1章 食事から


岩本さんが時計をのぞき込んで、ご飯は終了であることを悟る。
後は帰って、仕事の準備でもするかな。
帰宅してからの流れを頭の中でシミュレーションした。

顔を上げた岩本さんと目が合う。
「この後時間ある?」
突然の質問。いつもと違う展開だ。
「何かあるんです?」
「ドライブでもどうかなーって。ベタだけど夜景とかどう?」
夢にまで見た定番の甘いデートコースに驚きを隠せない。
「夜景!?そんなの初めてです!」
「そりゃよかった。どうかな?」
「お願いします。」
「どっちがお願いしてるのか分かんないね。」
言われてあたしの口から笑いが漏れた。
「じゃあ、連れて行け!とか命令形にします?」
「あはははは!やっぱり高野ちゃんは面白いわ。」
「でしょ?」
2人して笑って、お店を出ようと席を立った。
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