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落ちる、

第1章 食事から


美味しいサラダにスープ、見た目も綺麗なパスタ。
食後のコーヒーさえ美味しいんだから、岩本さんのオススメは相当本気なんだろう。
「美味しかったです。」
「それはよかった。」
にこにこ、擬態語さえ聞こえそうな笑顔。
やっぱり仕事場で見る爽やかな笑顔とはまた違う笑顔だ。


「今日の高野ちゃんさ。」
コーヒーカップを置いて、何やら話を切り出される。
「いつもより可愛いよね。そのワンピース、よく似合ってる。」
突然の話題に、あたしの頭がフル回転された。
「それ、あたしも岩本さんの笑顔を見て思ってました。可愛いなって。」
「あはははは!」
岩本さんは声をあげて笑う。
「可愛いなんて初めて言われたよ。」
「そうですか?割と以前から思ってたんですが。」
「そんなこと言うの、高野ちゃんぐらいだよ。」

岩本さんがふっとあたしを見つめる。
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