第3章 理解され
「最初会った時は、可愛らしい子だなーぐらいに思っててさ。」
部署移動して、周りがよく知らない人ばかりでも笑顔を振りまいてて。
人なつこい感じが好感持てて、後輩らしい後輩って印象だった。
高野ちゃんが慣れない仕事で四苦八苦してて、俺が手伝うよって言った時だったかな。
「大丈夫です。もう少し頑張らせてください。」って断られて。
それで、「あっ、すごい頑張り屋さんなんだな。」って感心したんだ。
実際君はどんどん仕事を覚えて行って、今では立派に1人で仕事をこなして。
たとえ失敗しても、笑顔を崩さず乗り越えて。
あいつはすごいって、みんな君の事を賞賛していた。
だから俺も、負けないように頑張ろうって思えた。