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落ちる、
第2章 夜景の前で
「ありがとうございます。」
感謝の言葉で、岩本さんの横顔はあたしの方を向いた。
あたしは笑って、肩に乗った岩本さんの上着を脱ぐ。
「でも、ごめんなさい。」
差し出した上着を受け取る事なく、岩本さんは驚きの表情を浮かべた。
きっと付き合えると、両想いだと思っていたんだろうか。
そうですね、岩本さんと付き合えたら、それはそれは素敵な未来が待ってるんでしょうね。
そんな未来を想像しながら、あたしはただ微笑んで岩本さんを見つめた。
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