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【黒子のバスケ】瞳の奥の真実

第12章 インターハイと誕生日2*



予想通り初戦から順調に勝ち続けて桐皇と当たる事になった。

試合が始まってすぐ黄瀬君と青峰君のエース対決で青峰君に一点を入れられてしまい…

黄瀬君が立て続けに止められるのは、まずい…次を入れられたら流れを持ってかれる、誰もがそう思った。


「そんな簡単に流れを、やるほどお人好しじゃねぇーよ」


さすがです…キャプテン、笠松先輩が桐皇に持ってかれそうだった流れを切ってくれるゴールを決めた。
皆黄瀬君をフォローしてくれてる…やっぱり本当に良いチームだ。

第1Qが終わり。監督も選手の皆も良い感じだって言い合ってる…

「青峰に負けてねぇよ!これなら…大丈夫だろ?神白もそう思うだろ?」

森山先輩の問いかけに顔を引きつらせてしまった。

「いえ…あっちの調子が上がるのは、おそらくこれからです。黄瀬君…覚悟は決めておいてね?」

「うっス。わかってる」

やっぱり…桜っちにはわかるんだ…このままいけたら苦労はない。青峰っちは必ず調子を上げてくることも。



第2Qが始まってから
最初のうちは静かにゲームが進んでいく。
それにしても桐皇のマネージャーの桃井さん。成凛のリコさんにしてもかなりの脅威だ。想像以上にチームの原動力になってるんだろうな…


「みんな…頑張って…」

同点に追いつかれると、うちはタイムアウトを取った。
監督が選手にアドバイスを入れていると、黄瀬君が話し始めた。

「監督…試合前に桜っちが言ってた、青峰っちのコピーやらせてほしいっス!!」

監督も止める事はなかった。

「黄瀬君…」

「桜っち…俺覚悟決めたっスよ…」

「うん…」


そして第2Qは10点近く差をつけられてインターバルに入った。


控え室に戻り。
皆それぞれ栄養補給などする中…黄瀬君だけは静かだった。

「すいません。ちょっと表でてきていいスか?桜っちも一緒に来て?」

「えっ?私?」

笠松先輩の方を見る。

「神白…悪いが黄瀬を頼む。すぐ戻れよ」

「わかりました…」

私は黄瀬君と二人で控え室を出た。




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