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【黒子のバスケ】瞳の奥の真実

第12章 インターハイと誕生日2*



次の日。

「ふふ〜ん♪」

「どうしたの桜ちゃん?機嫌良い?」

「そ、そんな事ないですよ!」

朝から和泉先輩にツッコまれる昨日の事が嬉しくてまだ夢見心地になってた。いけない…




今日からとうとうインターハイが始まる。私達海常の試合は二日目から。会場で観戦をした後ホテルに戻り初戦の相手のビデオをチェックしていた。笠松先輩が険しい顔で私に尋ねてくる


「どうだ?神白…」

「問題ありません。準々決勝までは…」

「桐皇とぶつかるからか?」

「そうです…桐皇の試合も見ましたが青峰君は化け物です。あの形の無いバスケ。あれを止めるのは海常では黄瀬君ただ一人だけです。それに負けるとは言ってません。勝つ方法ならあります。」

「勝つ方法ってなんスっか?」

「青峰くんの完璧なコピーができれば…でもこれは本当にヤバくなった時の切り札」

青峰っちのコピー…?!確かに俺も多少は考えてたけど、まさか桜っちにそれを言わるとは思ってなかった…それにそう簡単な事じゃない。俺には無理かもしれない。

「黄瀬…できんのか?」

わかりません。そう言おうとしたのに


「できますよ。必ず…」

桜っちがすぐに答えていた。その確信はどこから来るんスか?しかもそんな真面目な顔で…そんな事言われたらやるっきゃないっしょ?

「俺がやらなきゃ誰がやるんスか?やるに決まってるっしょ!」

あ〜あ言っちゃった…これで出来なかったらどうするんスか?桜っちはどうしてそんなに自信満々なんだろう?さっぱりっス。

「桜っちー!あんな事言って良かったんスか?」

「何が??」

「だーから!青峰っちのコピーの事っスよ!」

「あれくらい言っとかないと…皆不安がると思って。」

「俺が一番不安っスよ!!」

「だって〜!海常のエースは、黄瀬涼太なんだよ!」

「だからって…できなかったらどうすんスか…?」

「…大丈夫だよ。黄瀬君には皆がついてる。それに黄瀬君の不安は私が貰ってあげるから!」

貰うって…あほっスね桜っちは…やるのは俺なのに。でもな〜んかその言葉に励まされたっス。

「仕方ないっスね。そのかわり…しっかり見ててよ。」

「もちろん。一瞬たりとも見逃さないから。」


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