第10章 大事な存在*
ストバスのコートに着いて、早速ゲームを始める。私と黄瀬君がペア。黄瀬君とバスケするのも体育の授業以来だ。やっぱり凄く綺麗…ダンクとか結構派手なプレイが多いし、シュートフォームだって形をもっと綺麗にできる人がいると思うけど…黄瀬君のバスケの綺麗はそうじゃない。心からバスケが好きでそれが出てるから綺麗だと思うんだ。最近は特にそう海常の皆が好きで一緒にプレイするのが楽しいから余計に綺麗だし…かっこいいとまで思ってしまう。
「フー。やっぱ黄瀬君凄いね。」
「ハァハァ。桜っちもやっぱ上手いっスね!パスのタイミングとか完璧すぎ!」
「いやーマジでお前相変わらずバスケうめーわ!」
「大我もなかなかだよ?でも、本当に黒子君のパスは早いね。」
「あ、ありがとうございます。桜さんがここまで上手いとは思ってませんでした。」
私達それからペアを替えたりしてバスケを楽しんだ。さすがに黒子君とペアになった時は黄瀬君と大我が相手だったから大変だったけど。
「僕はそろそろ帰ろうと思います。火神君はどうしますか?」
「じゃあ俺も帰るわ!桜また連絡すっから!黄瀬もじゃあな!」
「神白さん。黄瀬君。今日は楽かったです。またバスケしましょう。では」
「うん。こちらこそ楽しかったよ。ありがとう!大我もまたね!」
「黒子っち!火神っち!次は、ぜってー俺が勝つっスよ!」
黒子君と大我が帰って私達は二人になった。まだ帰りたくない…もう少し…黄瀬君のバスケを見たいな。いつも練習で見てるけど、こう二人きりとかあまりないし…
「黄瀬くん…もう少しだけ黄瀬君のバスケ見たいです。」
「えっ!!いいっスけど…」