第10章 大事な存在*
はぁ…そろそろ戻らないと。
大我余計な事言ってないかな?辰也の事とか…
確かに辰也は私にとって大事な人それは今でも変わらない。でも今の大事と昔の大事って気持ちは少し違う。言葉で表すのは、少し難しい。
「ごめんね!結構混んでて時間かかっちゃった。」
「大丈夫ですよ。あの提案なんですが、せっかくお互いジャージなのでこれからストバスしに行きませんか?」
「おっ!良いな黒子!俺も久々に桜とバスケやりたかったし!ちょうどよく黄瀬もいるし」
「良いっスね!桜っちは大丈夫?」
「うん。大丈夫!じゃあ行こっか!」
桜っちの様子は特に変わりはない、いつも通りだ。でも火神っちにとったら別人のように変わってしまったらしい…昔の桜っち…知りたいようで知りたくない。
それに俺は今の桜っちに出会って好きになったんだ。だからどんなに昔の桜っちを知ってる奴が現れても俺の気持ちは変わらない。
「黄瀬君?おーい!?」
「あっ?どうしたんスか!」
「なんかボーっとしてたから…何か考え事?」
「早く桜っちとバスケしたいなって思ってただけっスよ!」
「私も同じ事思ってたー!!早く黄瀬君とバスケしたいなって!色々ご指導お願いします!」
「手加減しないっスよー!」
本当は昔の桜っちはどんな子だったんだろうって考えてたなんて言えなかったから、ちょっと嘘をついた。でも!桜っちとバスケがしたい事は、本当だけど…でもまさか桜っちもそう思ってくれてたなんて思わなかった。さらっとそう言う事言えちゃう桜っちにどんどん惚れていくんじゃないかって心配になる。
ちょっと…重症っス…