第3章 揺らぐ心*
ピーー
「矢野チームボール!!」
「ちょっとー!神白さん何してるんスか〜!せっかくパスしたのにー」
無意識に使ってしまってた
自分の目を…
「聞いてるんスか?神白さーん」
ハッとした。周りの声も聞こえないくらい数分の間だけど凄い集中してたんだ。
「ごめんなさい。ちょっと待って。」
まりなの様子が変だ。
いつもとなんら変わらない気がするけど何か違う。どこだろう?どこがおかしいの?
…肩だ。
肩を怪我してる。いつ怪我したの?部活中?とにかく今日は、いや当分は運動はしないほうが良い。
「まりな。今日はもう見学だよ。部活もしばらく別メニューにしてもらって」
「はい?何言ってんの急に?全然なんともないから〜」
「まりな…わかってると思うけど。私には嘘は通らないよ。」
………
「はぁ〜。本当に桜には敵わないわ!わかったよ。」
「動きが少しおかしかった…肩怪我してる。」
「よくわかったね。昨日練習中肩ぶつけちゃったんだけどたいした事なかったのに」
「今はね。ちゃんと治さないとのちのち出るからしっかり治してね。」
「はーい!!じゃあそうゆう事なんで!後は皆で頑張ってね!」