第3章 揺らぐ心*
「よしっ!次は矢野さんとのチームとスよ!」
まりなとバスケするの久しぶりだな〜
「「「お願いします」」」
「桜とバスケすんの久々だね!やっばい超燃えるわ!王子くんもいるしね!」
最近まりなは、あの人の事を王子くんって呼んでるけど…そういえば名前なんだろう?りょうた?だっけ?まぁ、そのうち知るから良いか。
「そうだね…手加減してね。」
「はぁ…本気出さないくせに…」
えっ?まりなが言った事はよく聞こえなかった。そんな事を思ってる間にいつのまにまりながボールを持った。
インサイドチェンジドリブル
まりな得意だもんね。
ーーやっぱ速いな
「行かせないッスよ!」
まりなの速さは男子でも止めるのは困難だ。高さだけではどうにもならない。
もうシュートフォームに入ってる。
だけど…
まりなのシュートは弾かれてしまった。
「うっわー!やっぱ王子くんは違うわ!」
あれーーなんかおかしい。
いつもよりリリースポイントが遅かった気がする。あんなに簡単に…?
!!!!
「神白さん!!」
私にボールが回ってきたけど。思わず外に出してしまった、とりあえずまりなをコートから出さないと。