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【黒子のバスケ】瞳の奥の真実

第15章 その瞳の正体*



黄瀬side


そして桜っちは、息を吸って目を開けた。

やっぱり別人みたいっスね。

「別の人を見てるみたい…知っては、いたけど目の前で見るのは、初めて」

「桃っちも、桜っちの事知ってたんスよね?皆、目がどうのこうのとか言ってるけど一体なんスか?」

「きーちゃん、桜ちゃんの事知らないの?!」

「中学の時全中三連覇した所のマネージャーで奇跡の女神って呼ばれてた事くらいしか知らないっス…」

「じゃあどうして奇跡の女神って呼ばれてるのか知らないんだね?」

「うん…」

桜っちの過去の事は、ほとんど知らない。桜っちも昔の事は、話してくれないし多分知られるのが嫌なんだ。


「桜ちゃんがいた桜蔭には、最強と呼ばれた三人がいたの桜ちゃんと、矢野まりなさん、そして…末永澪さん。」

桃っちの話しだと中学最後の全中決勝で桜蔭は第3Q後半から逆転されてそこから12点も差をつけられた…理由は、末永さんが試合に出てなかった事らしい。どうして試合に出なかったのかは、わかっていない。


「そして、第4Qからなぜかマネージャーの桜ちゃんがコートに立った。そこから信じられない事が起ったの…一人で42点もの驚異的な記録を叩き出した。」

「42点!?そんなありえないっスよ!仮にも全中の決勝っスよね?でもなんでそんなに…」

「それが皆固まって動けなかったの、桜ちゃんの目を見た瞬間、背筋が凍ったみたいに皆固まって動けなくなった。フリーズハーデス…神をも止める力。そして桜ちゃんの目は、こう呼ばれた…ルシフェルアイ(悪魔の目)ってね。表では、チームを優勝に導いた奇跡の女神って呼ばれてるけど…裏では、あまりの力の大きさに恐れられた存在だったみたい」


ルシフェルアイ…桜っちには、似合わない。あんなに優しくて可愛くてカッコいい桜っちが悪魔なんて。


「三連覇を成し遂げた後、強豪校は満場一致で桜ちゃんの獲得はしないって決まりができたの…あまりの力の強さに獲得してしまえば他の学校の勝利の希望が消えると思って。」

俺には、想像できないくらいの大きな力。桜っち…一体何があったんスか?





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