第15章 その瞳の正体*
「ハァ!!?何言ってるんスか?青峰っち!アホっスか?大体なんで桜っちなんスか!?」
「黄瀬。お前は、黙ってろ。おい!神白って言ったな?来いよ…お前の、その目見せてみろ。」
この人知ってる…私の目の事。
「無理です。どうしてそんな事しなといけないの?」
もうここにいる意味なんてない、そう思って帰ろうとした。
「お前、逃げんのかよ?」
「別に、逃げてなんてない!」
そうだよ…逃げてなんてない、もう逃げないって決めたんだ。
「お前が、そんな中途半端だったら黄瀬んとこは勝てねぇな。」
「どうゆう意味…?」
「何があったか知んねぇけどお前は、なんかから逃げてる。そこにぶつかって行かねぇと、お前は一生中途半端だ。そんな中途半端な気持ちで黄瀬が最強だの勝つだの言ってんじゃねーよ。黄瀬が俺に勝てるわけねぇだろ。」
そんな事ない…黄瀬君はあなたに絶対に勝てる!私は、もう逃げない。まりなとも約束したんだ。だから証明してみせる中途半端じゃないって事、海常が強いって事。
「やります!そして証明してみせる…黄瀬君達が強いって事を」
「桜っち、青峰っちの挑発なんかにのんなく良いんスよ!俺が行くっス!」
「黄瀬君…大丈夫だから、見ててね。」
私と青峰君は、コートに入った。
「お前オフェンスやれよ」
「うん。」
澪がいなくなってからこの目は、もう二度と使わないって決めてた。でも海常のバスケ部に入って黄瀬君達に出会って大切にしたいと思えた…まりなが私を想って泣いてくれたり黄瀬君が私を守るって言ってくれた。だから私も黄瀬君達の強さや絆を守りたい…その為になら戦える。
私は、
目を閉じた…