第14章 一生親友＊

いきなり桜っちが好きとか言ってくるから、どう反応して良いか戸惑う。男して好きとかそう言った事じゃないのは、わかってる。

「ご、ごめんね！！いきなり変な事言って、あの…なんか口が勝手に動いちゃったっていうか…」

「口が勝手に動いたって…プッ！やっぱ桜っち面白いっスね！！」

俺が笑ってたら桜っちの顔がどんどん赤くなっていく。その顔が可愛いからもっと見たくてイジワルな事を言いたくなる。本当は聞きたい…どうゆう意味の好きなのか…でも今は、聞けない。まりなさんと喧嘩中みたいだし、まだ桜っちの気持ちもまとまってないみたいだから。


「ありがとう…」

「ん？何がっスか？」

まだ顔が赤い桜っちが、急にありがとうって言ってきた。

「少し元気出たから…」

「なら良かったっス…桜っちには、笑顔が一番スよ！」

「うん。黄瀬君が良い人で本当に良かった。」

良い人か…桜っちにだけなんスけどね。俺良い人なんかじゃないけど、桜っちの前では、優しくて、カッコイイ男でありたいもんなんス。

この微妙な男心を桜っちにわかってって言っても無理な話だろうし、俺の恋は、ちゃんと実るんすかね…

その答えを知ってるのは、桜っちだけ。