第4章 *届かない*[夜久衛輔]
* * *
「花音…ッ」
広い梟谷学園の中を走り回る。
俺よりも小さい花音を探す。
「あ、衛輔。どしたの?朝から走り回って。」
駆け寄ると、ふふ、汗かいてるー!と笑う。
「あのさ、赤葦と付き合い初めたって…」
「あ、うん、そうなの。昨日告られて。」
改めて花音を見ると、梟谷のTシャツで隠れるか隠れないか…という位置に、赤い『痕』が付いていた。
まぁ…そうゆう事なんだろう。
はえーよ…付き合ったの昨日だよな?
「…やっと彼氏出来たんじゃねーの?w」
「うるさいなー!衛輔もまだでしょー?w」