第6章 第4章 業魔一行との邂逅
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「うっはー! ホントに業魔の集団だ。ク・・・・・・モードレットの言うとおりだな。これは使えるかもな。」
嬉しそうにベンウィックはそう言う。
ホント無邪気というか、なんというか
「業魔と知ってやるか。いかれた奴らだな。陸の上なら容赦はせんぞ!」
なにせ副長が聖隷なもので、その時点で変わってるよね。
「命令よ、二号。こいつ等を蹴散らせ」
船の上からベルベッドがフィーにそう言っているのが見えた。
それに頷くフィー。
あ、この時点ではまだ名前ないんだっけ。
「モードレット行くぞ」
「はいはい。」
私は戦闘できないの知ってて、ついて来いというんだから、アイゼンはよくわからない。
ゲームをやっていた時は、死神の業を背負っていて孤独な経験をしたことがあり、それでいて妹思いのいいお兄ちゃん。
というイメージしかなかったけど、一緒に海賊業をするうちよくわからなくなってしまった。
特に戦闘面。
私が聖主であることは、どうやら誓約によるものだと判明したんだけど。
そのきっかけが今回のようにアイゼンに強さを見たいと無理矢理戦闘に巻き込まれ
いくら攻撃してもダメージを与えられない。ましてや倒すことなんか不可能。だということがわかった。