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【ツキウタ。】夏の太陽は秋の月には勝てない。

第1章 太陽と月



『あ、夜ー!』


 夜がハンカチで手を拭きながら戻って来た。

 ハンカチって女子かよ。

 椿はドアを閉めている夜に俺同様に抱きついた。

 というか、いくら相手が夜だからって気軽抱きつくなよ。

 オトコはオオカミ…的な歌があったような無かったような。

 夜は抱きついた椿の頭をポンポンと撫で、「ご飯食べようか」と優しい声で言った。


『食べるー!』


 恥ずかしいくらい大きい声で言い、椿は夜から離れて弁当を取りに行く。

 俺はそんなほのぼのとした二人を複雑な気分で眺めていた。
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