第1章 恋×愛
飛び出して行き戻って来たすばるさんの手には、スポーツドリンクがあった
すばる「これでも飲んどけ」
『ありがとうございます・・・』
ここらの記憶は、曖昧
現実か夢なんかわからん
あたしは、熱にうなされながらスバルの名前を呼んでた
『スバル・・・スバル・・・』
だって、お迎えがあるし・・・
その時、唇に熱くて柔らかい感触があった
スバルでも、忠義でもない
ちょっと眠りにつき
いつも帰る時刻
すばる「小倉さん・・・いける?」
『え・・・?あ、寝てしまってた。あ!!時間』
すばる「いつも帰るん14時やろ?そろそろ・・・」
『あ・・・ありがとうございます。』
すばる「病院。行けよ。」
『あ、うん。ありがとうございます。』
すばる「気を付けてな」
『ありがとう』
まだクラクラする頭・・・
それでも、スバルのお迎えに行き
家に帰ってソファーに倒れ込んだ
スバル「ママ―。大丈夫?」
『うん。ちょっとお熱やねんなー。ちょっとだけ寝てもいい?』
スバル「ええよー。TV見とくわー」
『ありがとう・・・』
あたしは、ちょっと眠りについた
またあたしは、夢を見た
すばるさんと歩いてた
どこか海岸を・・・
すばるさんとキスをしたとこで
目が覚めた
『あっ!!』
スバル「ママ大丈夫?」
忠義「いけるー?めっちゃ熱で苦しそうやったで?」
『う、うん。ごめん。めっちゃ寝てしまった』
忠義「ええよー。今日、たまたま早よ終わって。」
『ご飯・・・洗濯物も・・・』
忠義「あー。やっとくから。」
『でも、もう大丈夫やし』
忠義「寝ときー。な、スバル。一緒に洗濯物畳もうなー」
スバル「うん!!スバルの方が、絶対うまいでー」
こんな時、忠義とスバルのことが愛おしいと思う
最高の瞬間なんかもしれん