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愛されたい・・・

第3章 宝×心






車に乗り込んだら、あたしはあたしじゃなくて


スバルのママ。忠義の妻になる





会社に着いたらあたしに戻る生活




完全にすばるさんに心を奪われてた





その日も会社で、人目を盗んでこそこそと


すばるさんとキスを交わした





今日は、しばらく誰も帰って来ない




キスをしてたら



深いキスに変わって思わず声が漏れた



すばる「やらしいヤツやなぁー」


『すばるさんが・・・』


すばる「好きや・・・」





会社の応接用のソファー


あたしとすばるさんは、カラダを重ねた






事を終えたらお互い仕事に戻る






そんな関係を続けてた







ある日―


すばるさんと休みの日が一緒になった


たまたま取った休み


すばるさんもたまたま有給を取ったみたいで


一緒に出掛けることにした






初めて会社以外で2人で会う



お互いあんましらん駅で待ち合わせ





改札を出たら、すばるさんが居てた


駆け寄ったら、あたしの顔を見てフッと笑って

手を繋いで歩き始めた





ランチを食べて、ショッピングして


ホテルに行った




カラダを重ねた




いつもよりじっくり・・・


丁寧に・・・





すばるさんの「愛してる」その言葉に溺れてた




事が終わり



すばる「なぁー。もう辞めとこか」


『・・・』





あたしは、何も言えんかった



だってあたしは、人妻



すばる「お前のこと好きやから。もう辞めとく」


『うん・・・』




すばるは、何も言わんと立ち上がった



あたしは、すばるの腕を掴み堪えてた涙を流した



『ありがとう・・・あたしもすばるさんのこと愛してた・・・めっちゃ』


すばる「おん・・・」




あたしは、すばるさんの手を離せんと居てた



すばる「いつか終わらなあかん。家族捨てる覚悟ないやろ?」



あたしは、そう言われてはっとした・・・



掴んでた腕を離した




すばるさんは、バスルームに向かった


あたしは、溢れる涙を止めれんかった



それでも、身なりを整えて部屋を出た


もうすばるさんの顔を見れんから


誰も居てへん部屋に



「ありがとう。愛してた」



それだけ残して

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