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恋を謳うハリアー ~ワンピース、カク~
第6章 我慢強い男は・・・
「そうじゃな。我ながらそう思うわ。泣かすより笑わせにゃ惚れた意味もないわいな」
ラビュルトから離れて、窓辺に立った。
眼下に臨む街並みと海の眺望から、潮風が匂った。体が疼く。
窓枠に足をかけて、カクはにかッと笑った。
「来い」
ラビュルトに長い腕を伸ばす。
「ワシにゃこれくらいしか思い付かんが」
不思議そうにその手をとったラビュルトを横様に抱き抱え、カクは窓枠を蹴って高く空に跳び出した。
「山風に乗せてやるわい」
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