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恋を謳うハリアー ~ワンピース、カク~

第2章 翌日の市場で


「アタシの手料理じゃ不服?」

「外で食うよりゃ気がきいとる」

「でしょ」

「にしても用意周到じゃな。ワシャ探し回られるのはごめんじゃと言うたぞ」

カクが眉をひそめると、ラビュルトはまたにんまり口角を上げた。

「探し回ったりしてない。ただ見付けたの」

渋い顔のカクを覗き込む。

「昨日言ったでしょ?アタシはハリアーなのよ。散歩中に真っ黒なカッコでキャップを被った余所者をたまたま見かけても、先回りして昼の買い物をするくらい何て事ないわ」


















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