第3章 出会いのやり直し
「...知り合いなの。 うららちゃん、大丈夫だから。先に戻ってて。後の買い物は私がしておくから。今日は付き合ってくれてありがとう。」
そう言ってニコリと微笑む。
「はい。」
それでもまだ心配そうに うららちゃんは寮へ帰っていった。
「「昨日は____」」
ハモった。
「...... お先にどうぞ。」
「...そっちこそ。」
そのあと結局先に口を開いたのは私だった。
「昨日はごめんなさい。本当に失礼なことをしてしまったと思います。それなのに、あんな親切にしてもらって...」
「はは、いいって、気にすんなよ。」
「よく言うぜ、あの後ホテルでめちゃくちゃ凹んでたくせに。」
「違いねぇ。」
そう言って部下の人たちは笑っていた。笑い事でない気もするけど。
「お前らバラすなよ!...まぁ、確かに顔見てもどされたのは初めてでビビったけど、、」
「そうですよねっ。まさか、私も吐くとは思っていませんでした。本当にごめんなさい!」
「もう、気にしちゃいないし、謝んなくていいって。」
そう言って彼はニコリと笑った。