第3章 出会いのやり直し
藤宮side
大丈夫。大丈夫。
普通に話せてる。
深呼吸。
「あのさ、一つ聞いていい?」
そう言って人差し指で頬をかく。
「なんですか?」
「....もしかして、俺のこと、怖い?」
「....................。」
言葉に詰まる。
否定も肯定もできない。
「...どうしてですか?」
「...なんか、俺が動くたびにビクついてる気がして。最初は、マフィアが怖いのかって思ってたけど、昨日の帰りの感じだと他の奴は大丈夫みたいだし。」
「...そんなことないですよ。だって、あってまだ1時間弱ですよ、怖いって感じるタイミングあったと思います?それに、。昨日の沢田くんやファミリー、私への対応見ていたら優しい人なんだなってことはわかります。」
精一杯の笑顔を向ける。
自分に言い聞かせるような言葉と一緒に。