第3章 恋の応援しちゃいます?
「今気付いたんだね。窓の外見てたんじゃないの?」
「え?あ、ボーっとしてたというかその…」
星羅は急いで言い訳した。
「そっか?」
会長はそう言ってまた笑った。
(わ~…。やっぱカッコイいよぉ…)
こんな近くで2人で話せるなんて夢みたいだ、と星羅は思った。
「君っていつも女の子達の集団にいる子でしょ」
「え!私の事知ってたの!」
「うん。いつも後ろの方にいるよね」
(私の事知ってくれてたなんて…!!あー!もうどうしよう~!)
心の内で1人テンションが上がりっぱなしだ。
そんな星羅の様子を見ながら、会長はこう言った。
「…そして今日はデートする予定だったんだよね。俺と」
「え?」
その言葉に星羅は固まった。