第2章 友達作り大作戦
〈準備室〉
(ど、どうしよう。なんか緊張する…。)
ちゃんとシュレッダー機は2台あったので、さっそく取りかかった。
…もちろん無言で。
(話しかけろって言われても…。)
横目でちらっと遠山さんの方を見た。
(…ちゃんとやってくれてる)
ただひたすら、集中してやってくれている。
(私の事嫌いなはずなのに…。)
別に瑞希くんに何言われようが、押し切って帰る事だってできたのに。
「ねえ」
そうすると、遠山さんの方から私に話しかけてきた。
「え!?あ、…えと、」
「そこの束とって」
「え?…あ、はい…。」
プリントの束を渡すと、またさっきの状態に戻った。