第2章 友達作り大作戦
「なんで私が佐々本さんのお手伝いしなきゃなんないのよ」
遠山さんがちょっと機嫌が悪そうに言った。彼女も何1つ聞かされていなかったみたいだ。
「そりゃなるべく早く終わらせて欲しいからに決まってんじゃん」
「アンタらがやればいいじゃない」
「そうしたいところだけど、あいにくクラスマッチの計画立てないといけなくて。それに麻里絵、最近ヒマで困るって言ってたよね?」
「…。」
遠山さんはどうやら言い返す言葉がなかったらしい。
返事を待たないうちに、瑞希くんが私の方に来てささやいた。