第68章 デリバリーサンタ おそ松 400拍手御礼
主人公視点
夜中、電気を消してベッドで丸まっていると、玄関のドアが開いた。
「はーいめりくりー」
やってきたのはおそ松サンタ。
真っ赤なサンタ服は、いつも赤を着ているからなのか違和感なく似合っている。
「……」
「あれ?リアクションは?」
「今、寝かけてたんだけど…」
「そっか、サンタってフツー寝てるとこに来るよな」
そう言いながら、いかにもサンタな白い袋から赤い布を取り出した。
「んじゃ、これ着て寝てて?」
「なに?この服」
「ナニって、クリスマスプレゼント。俺への」
「……」
眠くて反発するのがしんどかったのもあるけれど、いつも通り素直に言うことを聞いてしまうわたしなのだった。