第66章 愛のカラ騒ぎ 次男END
カラ松視点
——ピピピピピ…
「……う」
けたたましい電子音。
眠りを妨げ現実へと引き戻す、機械仕掛けの悪魔がオレを呼ぶ。
布団から手を伸ばし、寝起きには眩しすぎるブルーライトを指でタップ。
——静寂が訪れる。
隣には寝息を立てるマイハニー。
オレの思考を狂わせる悩ましい寝顔。
全く、昨夜も抱いたというのに…な。
一体オレは、いつになったら主に耐性がつくんだ。
…フン、無理な話だ。
こんな愛しい寝顔に見慣れるなんて…。
オレは仕事だがハニーはホーリーデイ。
朝から一発入魂しても、きっと怒らないだろう。
怒らないよな?
手を伸ばし、ベッド脇のサイドテーブルから、ガサゴソとコンドームの箱を漁る。
部屋着のパーカーを捲り上げ、愛らしい二つの膨らみにキスを落とした。
突然の愛撫に目を覚まし、眠たげに薄目を開ける主。
「からま…つ、くん?」
「おはよう主」
朝勃ちフルスロットルな自身にゴムを装着し、布団の中で主の上に。
キスを交わしながら、ショーツを脱がし徐々に腰を沈めていく。
胸の尖りを優しく掻くと、オレを受け入れようとじんわり中を濡らす主。
何度も抱いているからだろうか?
ハニーの身体は、ほんの少しの愛撫でも反応してくれる。
つまりは…だ。
すっかりオレに従順な犬ってわけだ。
かわいいだろ?
「ん……ぁ…っ」
主はオレの背中に腕を回し脚を開く。
まだキツい中をほぐすようにゆっくりと腰を押し込む。
「あ、んっ…んん…っ」
「痛くないか?」
「へい…き…っ」
「力抜いて…」
求めすぎなのは自覚している。
でもダメなんだ。
抑えきれないんだ。
お前を抱かないと、オレはダメになる。
「あ…っ!」
「全部、入ったな」
ゆっくり腰を律動すれば、腰を引くたびに甘い声が耳に響いた。