第62章 ※おそ松と何気ない日常を過ごしたい時に読む話
主人公視点
目を覚ますと、隣にいびきをかいて眠るわたしの彼氏がいた。
昨夜、おそ松くんがわたしの家に泊まりに来て、宅飲みしてそのままベッドに行き……———。
それが、いつものわたし達だ。
スマホを見れば10時過ぎ。
今日は休日。
いつもみたいにゴロゴロするのもいいけど…。
「ねぇ、起きて」
腕枕から頭を上げて肩を揺さぶる。
「うー…今何時…?」
「もう10時!起きてシャワー浴びよ?」
「なんだよぉ、まだ朝早いじゃん…もうちょい寝かせて…」
そう言うと、頭まで布団を被ってしまった。
(仕方ないから、先にシャワー浴びて朝ごはん作ってようかな…)
わたしがベッドから出ようとすると、
「こらこら」
後ろから腕が伸びてベッドに引き戻される。
「ちょっと!」
「俺専用抱き枕どこ行くのー」
背中から抱きしめられ、案の定胸を揉まれる。
「も…だめぇ…ばかっ」
「あ、なにその声?感じちゃった?」
「ち、違うっ!」
「あーやわらけー…お前ね、休みの日くらいゆっくり寝たら?」
くるりと向きを変えられ、おそ松くんと向かい合うようにして横になる。