第61章 カラ松と媚薬で酔いしれたい時に読む話
「何してんだ?」
「カ、カラ松…くん、具合悪そうだったから…」
そう言って、恐る恐るオレに麦茶を差し出す主。
「お前…オレをカラ松だって信じてくれんのか?」
「だって…見た目はカッコよくて別人みたいだけど」
そこまで言いかけると、顔を紅潮させながら真っ直ぐオレを見つめてきた。
「……声が、大好きな声が同じ…だから」
「なっ!!」
「だからっ、信じます!そうなった理由は分からないけど……って、顔赤いけど大丈夫ですか!?」
「っるせー!!」
「っ!?」
声を荒げるとビクッと驚き口ごもった。
オレは咄嗟に熱くなった顔を逸らす。
ったく。
この姿になったオレを翻弄するなんて、お前って女は…。
麦茶を受け取るとグイッと一気に飲み、グラスをテーブルに置いた。
「美味かった……おい、主」
「な、なんですか…?」
「気持ちわりーから敬語はやめろ!…続きするぞ」
「えぇっ!?で…でも……んっ!!」
煩い唇を強引に塞ぎ黙らせる。
そのまま抱き上げ、再びベッドまで連れて行った。
押し倒しバスローブをはだけさせ見下ろすと、F6のオレにすっかり心を奪われた瞳がそこにはあった。
「ま、なんでこの姿になったとか…細かい話は後だ…」
「そ、そんないきなりっ!?待って!カラ松くん休まないと…!!」
主を無視し、蜜口に指を這わせると、そこは糸を引くほど濡れていた。
(まだ媚薬の効き目が持続してんのに、自分よりオレを気にかけやがって…)
「……気持ちよくしてやるから、オレに全て委ねろ」
「カラまつ…く……あぁぁあんっ!!」
待ちきれず脚を持ち上げ一気に奥まで挿入すると、甲高い喘ぎ声が部屋に響く。
両手の指を絡ませながら腰を突き刺すと、中が締まり、またすぐに達したようだ。
痙攣が止まらない主を休ませることなく、深くキスをしながら乱暴に腰を振り続ける。
身体が熱い。
思考が何かに支配されたように、ただひたすら主が欲しい。
まるで飢えた狼だな。
完全にお前に酔っちまってる。
このままどこまでも溺れてしまいそうだ。