第8章 一松の嫉妬
一松視点
ヤッた後力尽きて、そのまま草むらに寝転び夜空を眺めていた。
自分の些細な嫉妬で主を無理やり犯したことに、今更ながら後悔しているクズなおれ…。
話しかけることもかけられることもなく、2人は星を見ている。
さっきから大人しいけど、主の身体大丈夫かな。
乱暴にしたので心配になり、身体を起こして主の様子を見ていると、
「あっ!流れ星!!」
主は声をあげて夜空を指差した。
(み…見てなかった…!)
視線を隣に移していたのを軽く後悔する。
「…………なんか、お願いしたの?」
勇気を出して話しかけると、ふふっと微笑みながらこっちを向いた。
「一松くんと、これからもずーっと仲良しでいられますようにって」
「……へぇ」
(よく…そんな恥ずかしいセリフを平気で口にするよね…)
ひどいことしたのに、おれを嫌いにならないとか、変な女。
横になり、目を凝らして夜空を見た。
おれだって、流れ星に頼みたい。
大好きな主と、ずっと一緒にいられますようにって。