第59章 一松とにゃんにゃんしたい時に読む話
「ちょっと、渇いちゃったね?」
主がおれの反り返ったチンコを見下ろすと、まつ毛を揺らしながら唾液をポトリと垂らしていく。
ワザと高い位置からつうっと垂らされる粘着質な汁。
「……それ、クソエロいんだけど」
「……知ってる」
ニコッと微笑む主に、ドキリと胸がざわつく。
ゾクゾクするほど興奮してきた。
なんで?
動物王効果でなんで主様になってんの?
この神展開何なんだよ!?
もしかしてちょっと寝ぼけてんのか?
「いちまつくーん?よそ見しないでわたしの手、見てて?」
「は、はい…」
思わず敬語になった。
そして、両手でチンコを握られ、
「———あぁぁあ…っ!!」
唾液が泡立つほど高速で扱かれる。
ビリビリと強い快感が腰の周りに広がっていく。
「んーかわいー、気持ちよさそっ」
「待て…っ!刺激、強すぎ…っ!!」
息が荒くなる。
頭がボーッとしてくる。
…主に溺れていく。
「あっ…もぅ…ムリッ!出ちゃうって!!」
込み上げてくる射精感に、女みたいに声が漏れてしまう。
「主…イクッ!」
おれが出しそうになった瞬間、
「っ!?」
「まだダーメ」
手の動きを止められてしまった。
だからさっきから何なのその森羅万象を統べる宇宙意志展開!?
「ね…わたしの中と手、どっちでイキたい?」
艶っぽい目で見つめてくる。
「そそ、そんなの……決まってんだろっ!」
「言って?」
「えぇぇっ!?」
なんか興奮しつつ死ぬほど恥ずかしいんですけど!?
おれ普段主にこんな恥ずかしい思いさせてんのか!!
ど、どうしよう?
恥ずかしいけど早くイキたい。
早く動物園に行きたい。
「お、お前の……がいい」
「わたしのなあに?」
「マ……マンコ……」
「……」
おれが必死に見つめながら答えたら、主は顔を赤く染めモジモジしだした。
「……」
何もして来ない。
そして、しばらく見つめ合うおれ達。
・・・
痺れを切らしたのはおれだ。
「…あのさ、がんばって言ったんだけど」
「へ……?……し、しょ、しょうがないなー」
主様?
急に照れてどうした?