第58章 ※十四松とのんびりしたい時に読む話
主人公視点
久々の休日。
寒くてベッドで丸まっていたわたしに、嬉しい嬉しいお客様を告げるチャイムが鳴った。
「主ちゃん!おは4、6、3のゲッツーーッ!!」
親指を立てて快活な朝の挨拶。
そして、「ツー」の発音の時、顔に思いっきりツバが飛んできた。
うん、わたしの彼氏は朝も早よから元気一杯だ。
「お、おはよう十四松くん…来てくれて嬉しいけれど、まだ8時だよ?」
「でもねー!早くしないと溶けちゃうよ?」
「え!?もしかして積もっちゃった?」
玄関のドアから出て外を見渡すと、
「わぁーーっ!!」
昨夜から降り続いた雪が、街を見事に真っ白な銀世界にしていた。
柔らかな朝日が雪をキラキラと輝かせている。
「早く一緒にあそぼーよーー!!」
「ふふっ、準備するからその間部屋でくつろいでて」
「やったぁー!!おじゃましマーッスル!」
相変わらず子供みたいに無邪気だなぁと思いつつ、部屋に招き入れる。
十四松くんにココアを出し、わたしは寝室に向かった。