第57章 トッティとドキドキしたい時に読む話
トド松視点
二人が何度も肌を重ねた、主ちゃんのベッドの上。
今日も飽きずにボクらは二人の世界。
「や…ん、まって…」
待てるわけないし待つつもりもないけれど、一応言葉だけは待つフリをする。
「ん?なあに?」
ワザとらしく「?」を投げかけた声とは裏腹に、ボクの指は彼女を隠す布を一枚ずつ剥ぎ、きめ細やかで真っ白な素肌を露わにしていく。
「やだ…恥ずかしい」
「ダメ、可愛いから見せて?」
ボク達には、限られた時間しかない。
だって…
「早くエッチしないと、夜遅くなっちゃうよ?」
主ちゃんの部屋でお茶してから、六本気のイルミネーションを見に行く予定なんだもん。
脱がせたジャケットとブラウスを、丁寧にたたんでソファーに置く。
エッチの後出かけるんだから、服にシワがつかないようにしないとね。
こーゆーとこ、ボクってマメだなぁって自画自賛しちゃうな。
ねぇ、主ちゃんがいけないんだよ?
二人っきりの時に、あざとくミニスカートの太腿なんて見せつけるから。
「ボク、すっごくドキドキしてる…ほら」
ボクは主ちゃんの手を、自分の高鳴る心臓に当てた。
恥ずかしそうに俯く主ちゃん。
そんな彼女の左胸に、ボクもそっと触れる。